【ネット】「違法ダウンロード刑事罰化を受けてMIAUの反対声明」を読んで。

 二日くらい前に、TLで目にした話題。
 音楽著作権等の問題でかねてから懸案事項だった違法ダウンロードがいよいよ本格的に取り締まられるんじゃないかという動きがココに来て活発になってるらしい。

 著作権法改案として、自公が議員立法の形で提出するという法案に対し、インターネットユーザー協会MIAUがちょっとそれアレじゃね、と。
 

 で細かな記事が上載のモノ。
 元記事はこちら。http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1206/05/news069.html

 これを見て、正直苦しいなぁ、と。
 子どもが自信の行為の違法性を知らないままに取締の対象になってしまうのはイカンだろうと言う趣旨の声明文で、事実それはそうなんだけど、違法ダウンロードがイケないのは変わりなくて、刑事罰化しない限り効果を発揮しない現状はほっといていいもんでないのは明らかだろう、と。
 
 この法案の提出の経緯で、手続き上強引であるとか、一概に括るのは良くないとか、そういった反論で何時まで経っても本当に悪い奴の迷惑が取り締まれないというのも、なんか、逆クレーマーみたいな感じで、一人の馬鹿のために規制ができる。一人の自由厨の為に、取り締まるべきものを取り締まれない、みたいな構造に見えて仕方がない。

 MIAUが変な団体だったり、自由を履き違えて権利侵害を正当化する様な団体でないことは知ってるし、この手の規制問題で根負けして、政府や頭のお固い連中が唱える雁字搦めを呑んじゃ駄目なこともわかってるんだが、なんか、悪あがきの臭いもしないでもないのは、延々と水掛け論を続け、双方の立場で意固地になっている表現規制問題を見ているからだと思う。

 以前のエントリーで書いたが、自らの立場を省みてまず、双方が同意できる一番の問題を踏まえつつと言う様な折衷案を語るにはどうしたらいいのか。
 こちらが、折れれば、向こうは、それ未だと一気呵成に規制の鎖を持ち出すような気もする、根負けをしないで戦い続けるしか無いのか。

 追記
 この手の議論で、ネット側の言説に与したくないといつも僕が感じるのは、ネットの側に理が無いからとかでなく、ネットに居ると見えてくる立場が一義的になりがちで天邪鬼な僕はそれを素直に受け止め難いからと言うのも無くはないけど、なにより、ステレオタイプ的に規制側や権力側を批判して思考停止する輩がネットに多いからなのだと思う。
 そういうのを嫌うばっかりに、安易にMIAUの行動を批判する様な文面を書いた自分も別種のステレオタイプになってるなと思い至ったので、追記の場で自省を記しておく。