【活字】思考の整理学

思考の整理学 (ちくま文庫)思考の整理学 (ちくま文庫)
(1986/04/24)
外山 滋比古

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 毎年春に成る度に、大学生必読。東大生は皆読んでる。みたいな踊り文句のPOPと共に、本屋の平台に並ぶベストセラー「思考の整理学」を読んだ。

 著者は、外山滋比古と言うお方。社会学系の先生だと思うんだけど、とりあえず、結構な権威のお方で、まぁ、その人が知的な営みにもそれなりにコツがあるねんで、と数ページのエッセイ形式で、物を学ぶ、考える、生み出す上での心構えみたいなのを教えてくれる本。

 知的営みと言う、大上段に構えながらも、結構、フランクな語り口で、文中の例なども、身近なものが多く読みやすい。

 その中で、まぁ、学問とは何か、とか、興味を広く持って、様々な視点から物を見なさいだの、書いてあって、それぞれは、そんな眼から鱗ってほどでもなくて、あぁ、そうですかい、って感じなんだけど、とかく気になった事が、アウトプットせよ、というテーマ。

 考えとかアイディアと言うのは、とにかく不思議なもので、ともすれば生きているのかもしれないと思うほど、複雑怪奇で面白い動きをするんだそうな。

 考え続けて、考え続けて、もう駄目だ、と一晩寝たら、朝起きたら解決策が思い浮かんでるってことがしばしばあるよ、と。

 脳みそだって、体で、速く走るためにベターなフォームがあるように、頭を上手く回転機能させるのには、それなりの方法論があるのだと。

 で、その一つとして書かれていたのが、アウトプットせよ、と言うお言葉。 

 頭の中で悶々とさせていたって、駄目だ、と。とにかく、見切り発車で書いてみろ。書いてる内に頭の中が晴れていくこともあるし、思いもよらなかった発想を呼び寄せることもある、と。

 ツイッターを始めてから、頭の中のある一定の領域をごそっと文字に変えるということをかなりサボってきたので、うまくいくかわからんが、それをできるかぎり試してみよう、と言うことで、このブログ。

 最近、哲学、社会学アーキテクチャから、人間関係や倫理、自己と他者、みたいな話題まで、興味が多岐にわたりすぎてるとは感じていたので、いい機会に、もうちっと、頭を上手く回す努力をしてみたい所存。


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