インタラクティブな講義。

 大学時代、三年四年とゼミでお世話になった先生に以前会いに行った。勤務日数の関係で平日に休みがとれたから、練馬くんだりまで、足を伸ばして。といっても電車で二五分位だけど。
 その教授はネットのコミュニケーションとかを専門にやっていて、授業の話を聞かせて貰ったのだけど、すごく先鋭的なスタイルの授業を実践してた。
 それは、授業中にツイッターを推奨すると言うモノ。先生のパソコンが教室のスクリーンにつながれていて、そこには受講してる学生のツイートが、授業用のハッシュタグのもとにスクリーンに投影される。
 講義の感想、疑問、質問、関心等がリアルタイムで共有され、時に先生もそれを見て、話の舵を切ったり掘り下げたり、と、ネットのコミュニケーションをリアルの講義に融合させた新しい試み。
 
 はじめに聞いた時の印象は、ニコ生だなぁ、と。最近、ニコ生とかustとかの対談とかシンポジウムとかを聴いてるからまずはそれを思い浮かべた。
 大学なんかの大人数の授業って、中々一人の質問や疑問を丁寧に拾うことが出来ないし、インタラクティブ性はコメントペーパー位のものだった。タダでさえ、日本の学生(学生に限った話ではないと思うけど)の風土があって、目立つことを良しとしない、真面目な前向きさを良しとしない空気の中にあって、質問や意見を積極的にするなんて光景は、ゼミや少人数ディベート型の特講とかでもない限りまぁ見られない。
 講義、というものに対して、パッシブであるかアクティブであるかは理解や興味の広がりに大きく寄与すると思う。
 手を上げて、衆目の前で自らの意見を言わなければならないと言うハードルをツールで解決し、授業のインタラクティブ性を高めるという試みは、機能すれば面白いなぁと思う限り。

 で、その授業の場でかはわからないけど、もしかしたら、その先生からムチャ振りされて、学生の前で喋ることになるかもしれない。
 
 今後は、何回かに分けて、喋るとしたら、自分の中にどういう引き出しがあって、どう整理出来るのかと言うことをこの場で考えたいなぁとか。


社会科学 ブログランキングへ


エッセイ・随筆 ブログランキングへ